こんにちは!映画好き絵描きのタクです。今回レビューする映画は『サバイバル・ドライブ』。2015年公開・上映時間:86分(原題CURVE)・アメリカ映画です。
『サバイバル・ドライブ』はユニバーサル映画「絶叫シリーズ」の一本とのこと。ドライブ系ホラーには、『激突』『ヒッチャー』や『ブレーキダウン』などなど佳作も多いです。ということで、イケルかも!と、配信でみてみました。
原題は『CURVE』です。このCURVE=カーブって、ちなみに映画のドラマが急転する場面の「急カーブ」から取られていますね。『サバイバル・ドライブ』はあくまで邦題です。
『サバイバル・ドライブ』予告編
『サバイバル・ドライブ』解説〜スタッフ・キャスト
監督はイアン・ソフトリー。キャストはジュリアン・ハフ&テディ・シアーズ。
イアン・ソフトリーは『光の旅人』や『サイバーネット』を撮ってます。が、ぼくは未見。今回、本作品が初めてです。
ジュリアン・ハフは『ロックオブエイジズ』『バーレスク』などのミュージカルが有名です。歌わせたらキュートな声でシャウトする女優さんです。でも絶叫ホラー出演は初めてじゃないかな。果たして新境地開拓となるか?
テディ・シアーズは初めて知った役者さんですが、「セックス・アンド・ザ・シティ」などテレビシリーズで活躍している俳優さんなそう。調べてみたら出演しているテレビドラマはかなり多いです。アメリカでは有名な俳優さんなんじゃないでしょうか?
『サバイバル・ドライブ』あらすじは?ネタバレあり
主人公は、マロリー(ジュリアン・ハフ)。
彼女は結婚式を挙げるため、恋人のもとヘと車を走らせていた。
途中、荒野の只中、車は突然エンストを起こし立ち往生してしまう。そこに現れたのはバックパッカーのクリスチャン(テデイ・シアーズ)だ。
クリスチャンの手によって車のエンジンは息を吹き返し、マロリーは、助けてくれたクリスチャンを途中まで乗せていくことにする。
しかし、助手席に乗ったクリスチャンは、途中から、本性をあらわにする。
クリスチャンの変貌に危険を感じたマロリーは、急カーブでクリスチャンを振り落とそうとする。
しかしハンドル操作を誤って、崖下に転落。車は逆さまになりマロリーは足を挟まれ身動きが取れなくなる。
車外に放りだされたクリスチャンは不敵な笑みを浮かべ、マロリーに自力で脱出するよう冷たく突き放す。
マロリーはさまざまな手を使い、脱出を試みるが、全てがうまくいかない。
クリスチャンは時折現れてはマロリーが弱っていく様を、ただ、楽しんでいく。
やがて嵐がやってきた。
崖下は水が溢れ、脱出できないマロリーは溢れた川に車ごと流されてしまう。
『サバイバル・ドライブ』あらすじ結末ラストまで〜ネタバレ閲覧注意!
ここからはクライマックス結末までのネタバレとなります。映画を観たい方はスルーしてください。
+ + +
川に流されたことは幸運だった。流された拍子に挟まれていた足は解放され、マロリーは一命を取り留める。
マロリーは足を引き摺りながら逃げようとするが、一軒の山小屋から助けを求める女性の声を聞く。
そのままにはして置けない。
マロリーは満身創痍の体を引きずり、山小屋へと近づくが、そこはクリスチャンが捕縛した人を監禁し、殺しを楽しんでいる現場だった。
マロリーの存在に気づいたクリスチャンは、マロリーを追い詰めるが、マロリーは最後の力を振り絞り、クリスチャンを小屋の下へと突き落とす。
小屋の下には、クリスチャンが仕掛けた足を砕く強力な鉄の罠が。
クリスチャンは自ら仕掛けたその罠に足を砕かれ、彼の絶叫が谷間に響き、絶命。
マロリーは捕縛されていた女性と共に、山小屋のある谷間を後にする。
エンドロール。
『サバイバル・ドライブ』ネタバレ感想
走り出したとたんに気まずいシーン
主役のジュリアン・ハフ、個人的に結構好きな女優さんです。解説にも書きましたがミュージカル系ではいい味出していると思います。
そんな彼女がドライビング系スリラー出演ですので、少し期待ありました。
が、出だしからストーリーがつまづいてました。
悪役のクリスチャンが、本性表してくるのが、いきなり下半身ネタ。
「おいおい、主人公が「こいつはやばい!」と思うきっかけに、のっけから下ネタはないだろう?」
これ、一発目の感想。
走り出しから一気に冷めましたわ、この展開。
クリスチャンはサイコなのかサドなのかよくわからん
そしてその走り出しの後にマロリーとクリスチャンを乗せた車は崖下に転落してしまいます。
その崖下でもクリスチャンはじわじわと遠距離いたぶりをするんですが、クリスチャンが、サイコ野郎なのか、それとも下ネタ突きつけて楽しむサド野郎なのか、なんでマロリーをいたぶるのを楽しんでいるのかがわからない。
「わからなくても、こわければいいんだよ!こういう映画は!」という口コミも聞こえてきそうですが、ぼくはそういうの、ダメ。
謎めいた悪役なら尚更に暗示でもヒントでも、悪役がなんでいたぶっているのか?わかるきっかけが欲しくなります。
「サバイバル」は邦題だった
マロリーが崖下に転落、ひっくり返った車の中で足を挟まれ身動きが取れなくなり、結果サバイバルするハメになります。
そこが見どころになるはずですが、水分取るためにおしっこ飲んだり、空腹癒すため近寄ってきたネズミを焼いて食べたりと頑張るんですけど、どこか他の映画で見たシーンが続いて興醒め。
おまけに嵐で水量増した川に流され、自力脱出ではなく、都合よく助かっちゃってサバイバル脱出劇も尻切れトンボ。
サバイバルをストーリーの柱にするなら、やっぱり、主人公マロリーが知恵絞り頑張って自力で脱出しなきゃ納得できないってもんです。
と、マイナス感想を書いてしまいましたが、そういえば英語タイトルは『CURVE』です。原題には『サバイバル』なんて言葉は、どこにも謳われていなかった…。
クライマックスは評価の分かれ道か?
その後に続くのは、実は場所が変わって、カーブの現場に近い山小屋です。
そこがクリスチャンの住まいなのか隠れ基地なのか、ともあれクリスチャンベースでの戦いです。
その山小屋にマロリーがたどり着くまでのシーンでも僕は、ついこんなことを思っていました。
「果たして、数日間逆さま状態で足を挟まれ放置された人間が、片足びっこ引き引きでも歩けてしまう体力がどこにあったのか?」
そんな状況なら挟まれた足は使い物にならなくなっているはずですし、ネズミ一匹しか食べていない人間が、ノコノコ歩けて殺人狂と追いつ追われつができてしまうとは到底思えません。
…あっ、この手の映画を見る時は、そんなことを思ってはいけないんですね(汗)スリラー映画ファンからお叱りの声が降ってきそうだ。。。
でも、やっぱり、ダメ。
結局、結末ラストまで、「サイコ野郎のクリスチャンが、なぜそんなに殺人が好きなのか?」も明かされませんでした。(一瞬明かされるかな、、、と思わせるシーンがありますが、そのまま答え出ずにスルー…)
…と、そんなことを映画を観ながら思ってしまうのですから、脚本が甘すぎでしょう。
ジュリアン・ハフがスリラー系に出演したのは、芸域を広げようとしてのことだったのかもしれませんが、全然彼女の魅力が生きていなかった。もったいなかったなあ。
『サバイバル・ドライブ』評価はダメダメ残念ムービー
とにかく全編チグハグ感ぬぐえずの『サバイバル・ドライブ』。いいところは何かなかったかな、、、と探しても、見つからない、、、。どこをとっても面白みがなく、ぼくの評価は星ひとつ。超残念ムービーでした。
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