『オールウェイズ(1989年公開)』あらすじ感想評価|主題歌 飛行機あれこれからキャストまで

ハッピー・ラブ・コメディ

こんにちは!映画好き絵描きのタクです。今回取り上げる映画は、森林火災消火航空隊で命を落としたパイロットのラブストーリー『オールウェイズ』です。




監督はスティーブン・スピルバーグです。ゲストで往年の名女優オードリー・ヘップバーン(!)も出演しています。

一言でこの映画を表現するなら「死んだ主人公が霊となって恋人を護る物語」です。…そういえばそんな映画、あったっけなそうだ、『ゴースト/ニューヨークの幻』です。

そんな雰囲気の映画なのかな?…と、思って観たら、いい意味で違っていました。

『オールウェイズ(1989年公開)』、大切な人と一緒に見るのがおすすめです。

レビューでは劇中に使われる名曲のこと、小道具に使われている飛行機のこと、名脇役のことなどまであわせて書いています。




『オールウェイズ』予告編




『オールウェイズ』のあらすじは?

主役ピート(リチャード・ドレイファス)と友人アル(ジョン・グッドマン)は森林火災消火飛行機のパイロットだ。

水を投下する消防飛行機を操縦するピートは、従事中に事故で死んでしまう。

アルはじめ飛行隊の友人たちと、ピートが想いを寄せていた飛行場管制官の彼女ドリンダ(ホリーハンター)は悲しみにくれる。

霊となったピートに、天使ハップ(オードリー・ヘップバーン)が現れ、新たな使命を与える。

それは若いパイロットの守護霊となり、良きパイロットになるための導き役だった。

ピートが守ることになったのは、消火飛行隊を希望する若いパイロット、テッドだ。

テッドの未熟な操縦を陰で支える、霊となったピート。もちろんテッドにはパートの存在はわからない。

ところがテッドは、ピートの愛していたドリンダに恋してしまう。

霊になってしまったピートは、若者と女性のやりとりをただ見護ることしかできない。

苦しむピート。

そんな時、大規模な山火事が発生。森林消火隊の消防士たちが大きな炎に囲まれ、退路を絶たれてしまう。

絶対絶命の消防士たちを助けるためには、誰かが、消火剤投下のため、さかまく炎の中を飛ばなければならない

死と隣り合わせの危険な任務に誰もが尻込みする中、ドリンダが名乗りをあげる、、、。

といったあらすじです。



『オールウェイズ』のあらすじ〜結末〜ネタバレあり

ここからはネタバレとなりますので、映画を観る方はスルーしてくださいね。

+ + +

皆の静止を張り切って離陸するドリンダ。

水の投下は炎の想像以上の強さに困難を極める。

あわやと思った瞬間、霊としてついてきたピートが助け舟を出す。

ピートの存在を確信し、コクピットで涙するドリンダ。

不時着するドリンダはピートの存在を確信して邂逅。テッドのもとへと行くドリンダ。

全てに納得したピートは、この世に真の意味で別れを告げ、天界に去ってゆく。

『オールウェイズ』感想〜冒頭シーンから、とっても素敵。

『オールウェイズ』は切ないラブストーリーという点では『ゴースト/ニューヨークの幻』と一緒ですが、「プロペラ飛行機」と「飛行消防隊」という実に男臭い小道具が、映画を『ゴースト/ニューヨークの幻』と別物にしていました。

例えば、冒頭シーンは、湖にうかぶボートの上、釣竿をふる男たち2人のアップからスタートします。次第に慌てる2人。なんで慌てるんだろう??と思って観ていると、スクリーンの上から大きく水陸両用機がズズズと現れます。

すでにそのカットからしてスピルバーグ節です。スピルバーグは、ミクロとマクロの対比で引きつけるのが格段にうまいのです。

「冒頭でグイッと引き込むのが、スピルバーグだよなあ」とあらためてニヤニヤしてしまいました。

全く前情報なしでぼくはこの映画を観ましたので、描かれた時代(たぶん1950年代か?)と、舞台設定=森林火災消火航空隊=がとても新鮮に感じました。

『オールウェイズ』感想〜主題歌の使われ方も素敵です

劇中使われている曲が、とってもヨイです。

曲名は「煙が目に染みる」。

誰でもが知っているオールディーズですが、使われ方がとてつもなく素敵でした。

好きな人、大事な人を、つい思い出してしまいます。




『オールウェイズ』感想〜登場する飛行機のこと

『オールウェイズ』に登場する、消火のために水を投下する飛行機たちは、第二次世界大戦時に水陸両用偵察機や爆撃機として活躍していた、プロペラで飛ぶ往年の名機たちです。

飛ぶ飛行機をどう切り取るかをきちんと考えて撮影しています。なので、めっちゃカッコいい。

コクピットに乗り込む時、「そこから入るのか!」と思ったり、操縦席の内部の温度が外気温とほぼ同じという、旅客機にはない戦う飛行機のハードな一面もきちんと描かれています。

基本、世のボーイズは『働く乗り物』に弱いのです。

単純な元ボーイズは、冒頭シーンですでにスピルバーグの餌食となっていました。




『オールウェイズ』キャストは?

前情報なしで驚いたのは、『オールウェイズ』の天使役です。なんとオードリーヘップバーンの登場です。

「ローマの休日」「マイ・フェア・レディ」で世の男性のみならず女性までもノックアウトしたヘップバーン。神です。

彼女が時を経て、スクリーンで演じ、変わらずキュートな声でセリフを話すのです。

もちろん美しくも年齢を重ねていますが、単細胞なぼくは、彼女を見、その声を聞いただけでも、この映画は見た価値があった、とおもいました。

主人公はリチャード・ドレイファス。スター選手なので、略歴割愛。

ぼくは脇役のジョン・グッドマンがとても印象に残りました。

ブルースブラザーズ2000ではじめて彼を知ったのですが、オールウェイズは1989年作品なので、ブルースのかなり前。

コメディアンの雰囲気ありつつ、怒りの演技がまたいい。あらためて好きな役者さんとなりました。

彼女役はホリー・ハンターといいます。ちょいクセのあるべっぴんさん。調べたら『ピアノ・レッスン』で主役を演じています。

『ピアノ・レッスン』、ストーリーがかなりヘビーっぽいですが、観てみたいです。




『オールウェイズ』心に残ったセリフたち

『オールウェイズ』で、ぼくが心に残ったセリフがあります。

それは「愛している」という言葉。すみません、ベタすぎて…。でもそのあとにこうセリフが続くのです。

「その言葉は過去をすべて流してくれる」

よく外国映画では「アイラブユー」を連発します。日本人はほぼ言わないですよね。

『オールウェイズ』の主人公は、アメリカン人ですけど、この「愛している」をいえないタイプなのです。

なんだかとってもホッとすると同時に、「愛は赦し、ということか」と思ったり。

そして天使のオードリー・ヘップバーンがこんなセリフを言います。

『自由は、人に与えて、初めて手にできる』

このセリフも好きな言葉となりました。

「スピリトス、神の息吹、霊感」を人に与えるのツールが、実は守護霊が口にする「言葉」である、、、という設定もよかったです。




『オールウェイズ』ぼくの評価は?

『オールウェイズ』を観終わって、『いざってときに、どう行動するか?』そんなことを考えてました。

「人の真価って、いざって時に出ちゃうんだろな、、、、」あらためてそんなことを考えさせられた映画でした。

この映画は、大切な人とまた観たい映画です。そして、困難が降りかかって、乗り越えるに勇気が必要なときに、再び観たい大切な映画となりました。




『オールウェイズ』キャスト・スタッフ追記

気になった俳優~ジョン・グッドマンの出演作~

ジョン・グッドマンの出演作をWikipediaから以下、一部転載。忘備録です。

『赤ちゃん泥棒』『シー・オブ・ラブ』

『アラクノフォビア』

『ラルフ一世はアメリカン』

『バートン・フィンク』

『ブルース・ブラザース2000

『ビッグ・リボウスキ』

『救命士』

『コヨーテ・アグリー』『オー・ブラザー!

『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』

『狼の死刑宣告』『スピード・レーサー』

『レッド・ステイト』『アーティスト』

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

『人生の特等席』

10 クローバーフィールド・レーン』

他いろいろ。

モンスターズインクではサリーの声もアテています。

ほとんど見ていなかったです。要チェック…お楽しみはこれからだ。

制作陣 監督:スティーブン・スピルバーグ/制作スティーブン・スピルバーグ キャスリーン・ケネディ フランク・マーシャル/キャスト:リチャード・ドレイファス ホリー・ハンター ジョン・グッドマン オードリー・ヘップバーン/音楽:ジョン・ウィリアムズ (ウィキペディアより引用)







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