こんにちは!映画好き絵描きのタクです。今回はかなりクラシックな映画音楽をご紹介します。取り上げるのは、『80日間世界一周』の『around the world』。
作曲はビクター・ヤング。『世界の空へ風に乗って飛んでいこう』…そう思わずにいられなくなる名曲、そして作曲家を紹介します。
『80日間世界一周』の『around the world』
ヤングは、ハリウッド黄金期を代表する映画音楽家のひとりだと思います。
『80日間世界一周』の音楽も、アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞し、ヤングの代表作の一つとなりました。
映画音楽は、普通の音楽とは違い、映画のストーリーや映像をより効果的に伝えるために重要な役割をになっています。いわゆる「脇役」と一緒です。
『around the world』は、冒頭の壮大なオーケストラの響きのタイトルバックから始まり、物語の各シーンで効果的に使用されています。世界各国それぞれの場面では、その地の雰囲気を、お国柄土地柄を表現するサウンド表現が見事。
例えば、インド寺院でのシーンでは、エキゾチックなインドの伝統音楽を思わせる編曲が流れます。
そんな意味で、主題曲「Around the World」は、脇役としての役割を見事に果たしています。
さらに映画の公開後、今に至るまで、テレビやラジオCMや番組テーマ曲などに使われてきました。時代を越えた名曲の証拠でもありますね。
『80日間世界一周』のメインタイトルは、まさしく脇役から主役に変わった傑作映画音楽ですね。
作曲家ビクター・ヤングのこと
ビクター・ヤングは、1899年にアメリカイリノイ州生まれ。20世紀を代表する映画音楽作曲家の一人です。ルーツはポーランド。移民の子です。
バイオリンを学び、オケのバイオリニストとしてスタートしますが、途中からポップスバンドのテッド・フィオリト楽団に移り、ポピュラーミュージックの世界で頭角を現しました。
映画の世界で音楽を書きはじめたのは、1930年。
ハリウッドに音楽拠点を移し、1950年代にかけてその数300本以上の有名映画スコアを手掛けています。
1958年に57歳で脳溢血で倒れ、帰らぬ人となりました。早すぎる死…ですね。
ヤングの音楽は、クラシック音楽、ジャズ、ポピュラー音楽など、さまざまなジャンルの影響を受けています。
ヤングの書いた映画音楽の代表作を以下あげてみます。
- 「星影のステラ」
- 「遥かなる山の呼び声」
- 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」
- 「モガンボ」
- 「80日間世界一周」
「星影のステラ」は、ジャズのスタンダードとして広く知られています。また、「遥かなる山の呼び声」は、西部劇の名作「シェーン」の主題曲として、多くの人々に親しまれていますね。
ヤングは、アカデミー賞では作曲賞を3回受賞しています。
ビクター・ヤングの音楽の特徴〜まとめ
- クラシック音楽、ジャズ、ポップスの融合。
- 洗練された旋律。
- 映画のストーリーや登場人物をより深い理解を促す、深い考察に支えられた編曲と旋律。
ヤングの音楽は、いまや古典ですが、『80日間世界一周』の『around the world』殿堂入りした古典、ですね。
ビッグバンドスタイル・ジャズアレンジの『80日間世界一周』もいいです♪
『80日間世界一周』新作テレビシリーズ』紹介
BBCで放送された全8話のリメイクテレビシリーズの紹介です。
主役はデヴィッド・テナント。ぼくもまだ未見ですが、要チェック、見てみたいと思います。情報まで、あらすじを以下スターチャンネルEXサイトから転載しておきますね。
1872年10月のとある日、ロンドンの資産家フィリアス・フォッグが所属する紳士社交クラブ「改革クラブ」で、80日間で世界一周することが理論的に可能になったという新聞記事が話題になる。自分が“臆病者”ではないことを証明するため、フォッグは自ら実行してみせると豪語し、2万ポンドの大金を賭け、従者パスパルトゥーと共に出発する。妙な成り行きから、女性ジャーナリストのアビゲイルが同行することになり、3人の一行はドーバー海峡を渡って一路パリへ。果たしてフォッグたちは80日後のクリスマスイブまでにロンドンに戻ることができるのか―?!
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